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『バードマン』という映画でスターに上り詰めた俳優のリーガン・トムソンはそれ以来結果が残せず落ちぶれていた。
レイモンド・カーヴァーの『愛について語る時に我々の語ること』を自ら脚色し、演出を手掛け、出演するブロードウェイの舞台で復活を試みていた。
しかし、役者のけがや代役の俳優との妬みによる人間関係の悪化などで舞台のプレビュー講演は悲惨な結果となる。
リーガンは精神的に追い詰められながら本番を迎えるが…。
作品情報
20世紀フォックス映画配給のブラックコメディ。
監督は『21グラム』や『バベル』で高い評価を得ていたメキシコ出身のアレバンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥが務める。
主演は『バットマン』のマイケル・キートン。
第87回アカデミー賞では9部門にノミネートされ、作品賞など4部門を受賞した。
2014年に公開されると約1億320万ドルの興行収入を上げた。
- 第87回アカデミー賞
作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞 受賞 (2015年) - 第72回ゴールデングローブ賞
最優秀主演男優賞・最優秀脚本賞 受賞 (2015年)
感想・補足
感想を一言で言うと「なんだこの映画は?」でした。
この作品は全編長回しに見えるように撮影されています。
そのため序盤は設定や状況が分からず「なんだ?」と思ってしまいますが、途中からストーリーが分かってくると、長回しの効果もあって実際にその世界にいるような感覚が強くなります。
リーガンが追い詰められていくに従い、幻想と現実の堺がなくなっていく様子を体感でき、クライマックスあたりではいい意味で「なんだこの映画は」となっていました。
正直ストーリーの展開や伝えたいメッセージなどは難しくてわからないところもありますが、没入感が強く思わず最後まで見入ってしまいます。
ストーリーがリアルで日常的な英語表現が多く登場するため、英語教材としても非常に良い作品だといえます。
まくしたてるように話すシーンを除いて、英語はそこまで早くないように感じました。
ただし長回し風なので遠くで話されている会話に字幕がついていることもあり、注意が必要です。
この作品は、Netflixのお試し期間を利用して、無料で視聴することができます。
ネイティブ表現
ここでは、ネイティブがよく使うものの、日本人には意味が分かりづらかったり、意外と使えてない表現やフレーズをまとめて解説します。
どの表現も実際に映画内で出てきますので探してみてください。
- ご機嫌いかがですか?
- 調子はどう?
“How are you doing?” の “are” が省略された表現。
“How are you?” とほぼ同じ意味です。
- ここで何してるの?
「ここで何してるの?」という意味のフレーズですが、「なぜここにいるの?」というニュアンスで使われることもあります。
日常会話で頻出の表現です。
- 分かった
受け取る=get、それを=it
逆に ”You get it?” と相手に聞くと、「理解してますか?」 となります。
- どうしたの?
どの映画にも必ずと言ってもいいほど出てくる表現。
go on=起こる=happen
何の事態が起こったか疑問に思った時に使います。
- なんで?
「なぜやらない」のというときに使われます。