ゾウのホートンは、川で水浴びをしている最中に、風で飛んできたホコリから助けを求める声を聞く。
ジャングルの他の動物からは 「そんなはずはない」 と否定されるが、あきらめずに声をかけるとホコリから小さな声が返ってくる。
ホートンは、小さなホコリの中にはさらに小さな国があり、風で飛ばされるたびにその国では地震がおきることを知り、ホコリを安全な場所へ移動しようとするが…
作品情報
20世紀フォックス配給の大ヒット作。
世界的に有名なアメリカの絵本作家 Dr.Seuss (ドクター・スース) の作品が原作。
海外でのタイトルは『Horton Hears a Who!』
監督は「トイ・ストーリー」や「ファインディング・ニモ」でアニメーターとして活躍した、ジミー・ヘイワード。
全世界で興行収入がおよそ2億5000万ドルという大ヒットを果たした。
感想・補足
シンプルで分かりやすく、でもとても面白いストーリーが特徴。
さすが世界中で愛されている絵本を映画化しただけはあるなと思いました。
ストーリー全体を通してホートンの優しさや友情に感動しますが、いたるところに笑えるシーンが散りばめてあり、とても楽しく見ることができます。
どこまでも優しく一生懸命だけど、どこか抜けているホートンを見ていると思わず笑ってしまいますし、優しい気持ちになれます。
ナレーション部分など少し英語が早い部分もありますが、ストーリーが分かりやすく、出てくる表現も難しくはない & 実用的なものばかりなのでとても学習に向いている作品です。
英語が速いと感じたら、同時字幕の機能で少しスピードを落としてみてください。

ネイティブ表現
ここでは、ネイティブがよく使うものの、日本人には意味が分かりづらかったり、意外と使えてない表現やフレーズをまとめて解説します。
どの表現も実際に映画内で出てきますので探してみてください。
- 恥ずかしがらないで
- 遠慮するな
- もたもたするな
命令文の否定は、動詞の原形の前にDon’tを付けるので、Be shyの否定はDon’t be shy.になります。
「shy=恥ずかしがる」なので、直訳で「恥ずかしがるな」という意味になります。
また「遠慮するな」や「もたもたするな」というニュアンスで使われることも多くあります。
- 気をつけろ!
- 注意して!
「気をつけて」の他の表現として「Be careful.」「Watch out !」などがあります。
これらとの違いは、「Be careful.」「Watch out !」は相手を心配するようなニュアンスですが、
「Watch it !」は相手を注意するようなニュアンスとなります。
- 現実に目を向ける
- 本気でやる
「get=~になる」、「real=現実、リアル」
なので「get real=現実的になる」という意味になります。
映画では、「おいおい、まじかよ」 というニュアンスの”Come on.”と組み合わせて「Come on.Get real.=ヤだな どうかしてる」という使われ方をしています。
ニュアンスとしては自分に「どうかしてる」と言い聞かせる感じです。
- あのね
- あのさあ
これはネイティブの方が話を切り出すときに使う表現です。「ちょっと聞いて!」というニュアンスで、日本語で言う「あのね」に近いです。
何かに気づいてそのことを話したいときに、クッションとして使われることが多い表現ですが、
自分は分かってていて相手が分かってくれないときに、「ねえ、知ってる?」というニュアンスで使うこともあります。
映画では市長が後を継ぎたくない息子を説得しようとする場面で、息子が分かっていない市長の偉さを教える際に登場します。
- この話は誰にもするなよ
「keep to yoursel=一人ぼっちでいる、他と関わらない」という表現があります。
thisはその前に話していたことを指していて、「keep this to yourself=これをあなたの中にとどめておく」となります。
文頭にJust try toがついて言わないようにしろよといったニュアンスになります。
- 本気で言ってるよ
これは何か言った後に付け足して「本気だよ」と強調するときに使うフレーズです。