新卒採用で利用される適性検査は、SPI・玉手箱・TG-WEBの3つが主流ですが、その中でも近年利用する企業が増えているのが、ヒューマネージ社が制作しているTG-WEBです。
TG-WEBには 「自宅受験型 (自分のパソコンで受検)」 と 「会場受験型 (テストセンターのパソコンで受検)」 があり、出題される問題の傾向も異なりますが、23卒の就活生は新型コロナの影響で、ほぼ100% 「自宅受検型」 を受けることになると思います。
TG-WEBの問題構成は、大きく分けて能力検査 (≒学校の試験) と性格検査 (≒心理テスト) があり、前者の能力検査では主に計数 (≒数学) と言語 (≒国語) が出題されます。
- 能力検査
- 計数
→従来型と新型に分かれる - 言語
→従来型と新型に分かれる - 英語
→出題されるかは企業による
- 計数
- 性格検査
→全8種類あって、その内ひとつが課される
計数と言語は、従来型と新型という2パターンあり、それぞれ出題される問題が異なります。
また従来型は 「問題が難しい/時間はある」、新型は 「問題は簡単/時間がない」 という特長があり、多くの企業は従来型の問題を採用しているので、「TG-WEB=難しい」 というイメージが定着しています。
しかし難しいと言っても、それは初見で解いたらの話です。
TG-WEBで出題される問題はあらかた決まっており、しっかり対策して臨めば誰でも高確率で突破できます。
例えば、
100個の直方体があり下のように積み重ねた。黒丸の部分を突き刺し反対側まで貫通させる場合、貫通した直方体の数を求めよ。(出典:一般常識一問一答.com)
という通称 「積み木問題」 は、初見だと 「うわ~」 ってなりますが 笑、
手前から切る→それぞれ貫通する直方体の数を求める→合計 で簡単に求めることができます。
出典:一般常識一問一答.com
※参考書ではもっと分かりやすく解説してあるので、ご安心ください
今回は、そんなTG-WEBの具体的な対策方法について、きっちり対策をやって全てのTG-WEBテストを突破している私が徹底的に解説していきます!
なお23卒の新卒採用は、22卒と同じく早期化しているので、この記事を読んだらすぐに対策を始めましょう!
問題集1冊+無料サイトでOK!!
Webテストの対策本は数多く売られており、どれを買えばいいか迷われるかと思いますが、TG-WEBに絞られたものは、実は1冊しかありません。
それが『これが本当のWebテストだ!(2)』です。
これが本当のWebテストだ! (2)
出典:Amazon
SPIノートの会編著の『これが本当の〇〇』シリーズは、売上No.1※ を誇る超定番の対策本で、本書はそのTG-WEB編です。
自宅受験型と会場受験型 (テストセンター) 両方の問題が収録されています。
※全国主要書店・大学生協、2019年4-12月
本書の構成としては、計数・言語・英語の完全再現テストを時間を測って解いていくというもので、計数と言語は、それぞれ従来型と新型に分けてテストが用意されています。
22卒のみなさんは、自宅受検型を受けることになるので、まずはそちらを対策しましょう!
- 自宅受験型
- 計数・言語 (従来型)
- 計数・言語 (新型)
- 会場受験型 (テストセンター)
- 計数・言語
- 英語問題 (自宅/会場共通)
自宅受験型の完全再現テストは、本番のTG-WEBの傾向を押さえた問題が出題されているだけでなく、問題数も本番と同じなので、本番に限りなく近い形で対策することができます。
実際に本書で対策してみて感じたのは、
- 問題の網羅性・再現性が高い
- 本番と同じ制限時間で緊張感がある
- 解説が丁寧で分かりやすい
- 図表が多く使われている
- 解くための 「過程の解説」 が特に丁寧
といった点で、総じて初級者から中・上級者まで使えるバランスのとれた対策本となっています。
ちなみに解答・解説は以下のような感じです。
出典:Amazon
「答えがどうなるか」 ではなく、「その問題はどう解くか」 に重点を置いていて、本番で似た問題が出たら解けるような解説となっています。
口コミでも、掲載されている問題やその解説の質に満足している方が多いようです。
適性検査用に購入。
解説がわかりやすく、本番も同じ問題がいくつも出て非常に役に立ちました。
事前準備としてに一読する価値はあるかと。
出典:Amazon (強調は筆者)
他社のWebテスト本も比較してみましたが、SPIノートの会シリーズがほかよりも良いです。
出典:Amazon
これ一冊あるだけで安心感が違います。
少し見ておくだけで出来に歴然とした違いが出るのでオススメです。
出典:Amazon
もし志望企業が従来型と新型どちらを課すか分からない場合、まずは主流の従来型に取り組みましょう。
また、1回解いただけで通過できるほどTG-WEBは甘くないので、何回も繰り返し解いて、「どうやって解くか」 をしっかり頭に定着させてください。
私は、5~6回ほど繰り返し解いて対策しました (特に計数問題)。
出典:Amazon
ちなみに 「問題数が少ない」 という声もありますが、個人的には 「広く浅く」 やるよりも、まずは 「狭く深く」 やって確実に苦手をなくす方が結果が出ると思っているので、そこまで気にする必要はないと思います。
なお余裕があって、もっと問題をこなしたいという方は、次に紹介する無料サイトも利用してみてください!
+αで練習するための無料サイト
現代では、喜ばしいことにインターネットでもTG-WEBの対策をすることができます。
TG-WEBの問題を載っけているサイトはいくつかありますが、一番問題数が多く、割と解説が丁寧なのが 「一般常識一問一答.com」 です。
出典:一般常識一問一答.com
従来型・新型・テストセンターすべてに対応していて、出題される問題タイプごとに1問ずつ問題を解くことができます。
<従来型の計数問題のページ>
出典:一般常識一問一答.com
無料サイトということで、解説が大分さらっとしていますが、比較的難しい問題はYouTubeの動画で解説してくれているので、割と十分な対策ができます。
私は、最初に紹介した問題集+このサイトで主に対策して1度も落ちませんでしたので、対策方法が分からないという方はぜひ取り組んでみてください!
最後に
TG-WEB、特に従来型は難易度が高く、通過できずに悩む就活生も多くいますが、全問正解しないと通過できないわけではなく、しっかり対策して解ける問題を確実に解けば、手応えがなくても意外と通過しているものです。
さらに、複数回受検すると分かると思いますが、実はTG-WEBは同じ問題に当たることが多く、本命の企業にエントリーする前に、TG-WEBを課してくる企業にエントリーして練習すれば、解いたことある問題ばかりになることもあります。
なおTG-WEBを利用している企業に関しては、紹介した対策本『これが本当のWebテストだ! (2)』の巻末に掲載されているので、ぜひ参考にしてみてください!