【23卒最新版】ケース面接(ケース・フェルミ)対策本5冊を徹底比較!【コンサル志望者向け】

多くのコンサルティングファームの選考で課されるケース面接ケース問題フェルミ推定を解く面接 は、選考フローの中でもとりわけ突破が難しいため、対策は必須です。

[戦略コン] <選考> [総合コン] <選考>
McKinsey ケース Deloitte ケース
BCG フェルミ
ケース
PwC ケース
Bain フェルミ
ケース
KPMG フェルミ
ケース
A.T. Kearney フェルミ EY
Roland Berger ケース Accenture ケース
Arthur D. Little フェルミ
ケース
ABeam ケース
Strategy & フェルミ
ケース
 ※年によって変更になる可能性があります

対策方法としては、

  1. 対策本を使って自分で対策する
  2. 先輩OB/OG友達と練習する
  3. 選抜コミュニティに入る
    ※選抜コミュニティ:一流の外資系企業を志望する学生が集まる少数精鋭の限定コミュニティ

という3つがありますが、一番手っ取り早いのが
1. 対策本を使って自分で対策する
です。

ケース問題やフェルミ推定の対策本は、数としては少ないですが、それでも5冊ほどあるため、

自分に合ったケース問題・フェルミ推定の対策本が分からない…

と悩む就活生も多いと思います。
そこで今回は、5冊の参考書のそれぞれの特徴口コミを紹介し、それぞれ比較していきたいと思います!

① 東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート

出典:Amazon

著者
東大ケーススタディ研究会
(2008年6月に東京大学の戦略コンサル志望者を中心に活動開始。フェルミ推定やビジネスケース等の幅広いケーススタディの研究、セミナー、就活支援活動を行っている)
価格 (税込)
1,650
Amazon評価 (2020/10/15現在)
4.4 out of 5 stars  4.2
レベル
初級中級
構成
1.問題解決ケースには3ジャンルあり、5ステップで解くことを学ぶ
2.パターンの異なる問題を9問解いて解説を読み、解く力を身につける
3.さらに演習問題を9問解いて解説を読み、解く力をさらに伸ばす
4.厳選された50のフレームワークをインプットする
5.210問の壁打ち問題 (解説はなし) で解く力を定着させる

解説

本書は、
コンサルのケース問題の入門書と言えば、これ
と言われるほど人気の対策本で、シリーズ売上は28万部を突破しています。

その特長は、サブタイトルの
50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ『地図化
にもある通り、基礎となるフレームワーク (思考の手助けとなる枠組み)解き方のコツを、実際に問題を解きながら身につけていくところにあります。
地図化」 とはいわゆる 「構造化」 のことで、以下のように問題を分解して簡単な図式にすることを意味します。


例:「マクドナルドの売上を上げるには」 の地図

問題のレベルや解説は比較的やさしめなので、これからケース問題の対策を始める方には最適ですし、問題数もジャンル問わず多数掲載されているので、本番の面接直前まで活躍します。

口コミ

その人気や実際に使った人の満足度は絶大で、

ケース面接対策で購入。
ケース面接の問題を用いて様々なフレームワークの使用法、思考プロセスを学びました。
とりあえず一冊ケース面接対策本が欲しいという方は是非手を出してみるべき一冊だと思います。
出典:Amazon (強調は筆者、一部省略)

以下の2点が気に入りました。
①ケース問題を網羅&体系的に分析
一通りの問題に触れられる
②例題が多い
練習を沢山できる
出典:Amazon (強調は筆者)

というように、解説の分かりやすさ問題数の豊富さが特に評価されています。
一方、「ケース問題の入門書」 という一面から、解説の質が物足りないと感じる人もいるようで、

初心者向けかなと思います。
解説のレベルが低いと思います。
出典:Amazon

正直優秀な人はこの本よりも適確な分析をしてケース問題を解くことができる人もいるなと感じました。
出典:Amazon

というような声もありますが、

外資系コンサル受けるために、これ一冊でケース面接準備して2社、パスしました。
出典:Amazon

戦略コンサルの入社試験のために購入。
無事に内定出ました。
ひと通りやっておくと良いと思います。
出典:Amazon

この本一冊で、外資系戦略系のコンサルティングファームの内定を獲得した人もいますし、ほとんどの人は満足できる内容だと思います!

一番おすすめの対策本です!

② 現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート

出典:Amazon

著者
東大ケーススタディ研究会
価格 (税込)
1,595
Amazon評価 (2020/10/15現在)
4.2 out of 5 stars  4.1
レベル
初級中級
構成
1.フェルミ推定には6つのパターンがあり、5つのステップで解くことを学ぶ
2.6+1パターンの演習問題を15解いて解説を読み、解く力を身につける
3.さらに演習問題を15問解いて解説を読み、解く力をさらに伸ばす
4.100の壁打ち問題 (解説はなし) で解く力を定着させる

解説

本書は、①の『ケース問題ノート』と同じく、東大ケーススタディ研究会が制作したフェルミ推定の対策本です。
構成も①とほぼ同じで、パターンステップをまずは覚えて、その後問題を解き解説を読んで定着させるというもので、フェルミ推定の入門書として最適な1冊です!

志望する企業がフェルミ推定も課してくる場合は、本書で対策しておきましょう。

口コミ

①の『ケース問題ノート』同様、

内容のわかりやすさ読みやすさは素晴らしいです。
内容は「フェルミ推定」というテーマの基本的なところを学ぶことを目的としたもので、比較的平易です。
「フェルミ推定」が面接で問われる職種への就職活動を検討されている方には一読の価値があります。
出典:Amazon (強調は筆者)

フェルミ推定って何?という初学者にとっては良書だと思います。
どういうアプローチをかけていくかなど、とっかかりとしては非常に分かりやすくおすすめです。
出典:Amazon (強調は筆者)

というように、その分かりやすさ取り組みやすさが評価されている一方、

ただ、ある程度できる方からすると物足りないと感じることや、アプローチの方法に詰めの甘さを感じることがあるかもしれません。
出典:Amazon

ロジカル&クリティカルシンキングの練習として買ったのですが、解説の質がいまいちかと。
出典:Amazon

というように、解説の質に物足りなさを感じている人もいるようです。

ただ、とっかかりの1冊としては間違いなく良書なので、ぜひチェックしてみてください。

③ 過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題

出典:Amazon

著者
大石 哲之
(現アクセンチュアにあたるアンダーセンコンサルティングの戦略グループ出身の起業家)
価格 (税込)
1,650
Amazon評価 (2020/10/15現在)
4.2 out of 5 stars  4.1
レベル
中級
構成
1.フェルミ推定系の問題を10解いて解説を読む
2.ビジネスケース系の問題を10解いて解説を読む

解説

本書は、フェルミ推定ケース問題が各10問ずつ、計20問収録されており、1冊でまとめて対策することができます。

一番の特長は、戦略コンサルタントが実際に問題を解いた際の思考過程ロジックツリー結論が、解答にほぼそのまま盛り込まれていることです。
そのため、百戦錬磨のコンサルタントは 「どのように問題を捉え、どうやって考えるのか」 というのが、解説を読むだけで理解できます。

ただ、①の『ケース問題ノート』や②の『フェルミ推定ノート』よりも、出題される問題の難易度が高く、解説も基礎的な要素は省かれているため、初級者ではなく級者地頭に自信がある人向けの対策本と言えます。

口コミ

現役で活躍されている戦略コンサルタントの解答をもとに解説を作っているだけあって、

しっかりと思考過程がわかり、論理的に考えるということの本質への言及もあり、非常に勉強になる。
出典:Amazon (強調は筆者)

実際の戦略コンサルタントならどう考えるか、を見ながら自分でも考える実践的な内容です。
出典:Amazon (強調は筆者)

1つ1つの例題に対する解説がとても丁寧で、就職活動以外にも使えるような頭の使い方が身についたと思います。
出典:Amazon (強調は筆者)

というように、納得感のある論理的な解説に満足している人が多いようです。
一方で、

ただ問題集のようになってしまっているので、考え方をまとめている章がありません。
その点では東大生ノートの方が初心者には最適かもしれません。
出典:Amazon

というように、やはり初級者には少し難しく感じるようです。

そのため先程も言ったように、今までケース問題を解いたことがあり自信がある方や、最初から難しい内容に取り組みたい方は『過去問で鍛える地頭力』、そうでなければ①の『ケース問題ノート』や②の『フェルミ推定ノート』がおすすめです。

④ 戦略コンサルティング・ファームの面接試験

出典:Amazon

著者
マーク・コゼンティーノ
(過去20年間にわたりハーバード大学の就職課に勤務し、延べ1万人を超えるハーバードの学生に対してケース面接の指導を行う。現在はCaseQuestions.comの社長を務める)
価格 (税込)
2,200
Amazon評価 (2020/10/15現在)
4.4 out of 5 stars  4.4
レベル
上級
構成
1.面接の全体像を掴む
2.ケース面接の準備対策法を学ぶ
3.アイビー・ケース・システム思考法を学ぶ
4.戦略思考のためのフレームワークツールを学ぶ
5.問題を36解いて解説を読む

解説

この本は、①~③の3冊とは異なり、マッキンゼーやBCGなど超一流コンサルティングファームの就職・転職を目指すアメリカの学生やビジネスマン向けに書かれた面接対策本の日本語訳版で、アメリカでは 「戦コンに入るためのバイブル」 となっています。

面接の概要から思考法フレームワーク、さらに計36問にも及ぶ実践問題 (フェルミ推定・ケース問題・頭の体操・ファクター問題) が1冊にまとめられており、網羅的に対策をすることができます。
ページ数も366ページと、他の本の2倍ほどあり、かなりボリューミーです。

実践問題は、解答者と面接官のやり取りが解説として記載されており、本番の面接のイメージが掴みやすくなっています。

ちなみに 「アイビー・ケース・システム思考法」 とは、ケースを12のシナリオに分類し、それぞれの重要ポイントや思考プロセスをディシジョン・ツリー形式で図解化するという手法です。
※ディシジョン・ツリー形式:とりうる選択肢や起こりうるシナリオすべてを樹形図の形で洗い出し、それぞれの選択肢の期待値を比較検討した上で、実際にとるべき選択肢を決定する手法 (出典:グロービス経営大学院)

簡単に言えば、重要ポイントや思考プロセスをマスターし、出題された問題のシナリオがインプットしたものと一致すれば、楽に問題が解けるというものです。

ただ、あくまで本書は日本語訳版なので、書かれている内容に日本の外資系企業の面接とは異なっている部分も散見されるため、そこは注意が必要です。

口コミ

著者がハーバード大学のベテラン指導教官で、問題が豊富に掲載されており、かつ全体的な思考法も丁寧に解説されていることから、

コンサルタントに求められている物事の捉え方課題解決の方法など、小手先の知識を詰め込む目的で書かれてはいない本。
出典:Amazon (強調は筆者、一部省略)

コンサルでよくあるケース・インタビュー(ケース面接)の対策本。
事例もあるし、そもそもどう捉えて、どう答えるべきかという大枠の話もある。
出典:Amazon (強調は筆者)

この本を読むことで、ある課題に対してはどのようなことを考えなければならないのか、どのようなアプローチで取り組めばいいのか、相手に対してどのような質問を投げかけることが有効なのか、といったことについて、頭の中がすっきり整理されました。
最近読んだ戦略系の本の中では、自分の業務に一番使えると思える本でした。

出典:Amazon (強調は筆者、一部省略)

というようにコンテンツの幅広さ質の高さに満足している人が多いようです。
一方、

英語でアメリカの大学生向けに書かれた内容を日本語に訳しただけなので、正直日本における就活対策としては100%当てはまるものではありません。
それをわかった上で参考にするなら、得る事はたくさんあります。
出典:Amazon

参考にはなります。しかし、文章が英語を日本語に訳した感じが強くて少し読みづらい。
出典:Amazon

というように日本語訳版ということに不満を感じている人も多いようです。

ただ、フレームワークや戦略思考など学べることは本当に多いので、時間に余裕のある方や上級者の方はぜひチェックしてみてください!

 

なお似たような本で『戦略コンサルティング・ファームの面接攻略法(ビクター・チェン著) というものがありますが、

出典:Amazon

ケース面接の基本や背景を理解するにはいい。ただ、フレームワークや実践例のクオリティはイマイチでわかりずらい。似たような本がもう一冊あるが、そちらの方がはるかにフレームワークも実践例もわかりやすい。
出典:Amazon

④の『戦略コンサルティング・ファームの面接試験』の口コミ ↓

似たような表紙の「戦略コンサルティング・ファームの面接攻略法」(ビクター・チェン)という本が出ているが、本書に比べて収録問題数が少なく、フレームワークの話に終始しており、活用価値はあまり高くないと思った。
出典:戦略コンサル敗戦記 

というように④の『戦略コンサルティング・ファームの面接試験』の方が圧倒的に評価が高いようなので、迷われた方はこちらをおすすめします。

⑤ 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

出典:Amazon

著者
細谷 功
(東芝でエンジニアとして働いたのち、アーンスト&ヤング・コンサルティングに入社。現在はコンサルティングファームのクニエでマネージングディレクターを務める)
価格 (税込)
1,760
Amazon評価 (2020/10/15現在)
4.2 out of 5 stars  4.1
レベル
初級
構成
1.地頭力フェルミ推定の概要や関係性について知る
2.フェルミ推定のビジネスへの応用法について知る
3.フェルミ推定で重要な仮説思考力フレームワーク思考力抽象化思考力について学ぶ

解説

ここまで紹介してきた①~④の対策本は、実際に問題を解きながら学ぶというものでしたが、この本はフェルミ推定や地頭に関する知識のインプットのみにフォーカス (例題とその解説は1つだけ掲載) した本です。

地頭力とは 「結論から全体から単純に」 考えることであり、そのベースとして論理思考力直観力知的好奇心があるということや、その鍛え方を分かりやすく解説してくれます。

実践問題がないところは少し残念ですが、コンテンツは申し分なく解説も分かりやすいので、まだ面接まで余裕があり、これからフェルミ推定の勉強を始める方や、フェルミ推定がうまく解けず課題感を感じている方、あるいは本質的な能力を身につけて、入社後も、学んだ知識を基に活躍したいという方にはぜひ読んでほしい一冊です!

口コミ

問題を解く上での根本に当たる 「地頭」 にフォーカスしていることから、読んでハッとさせられた人やあらゆる課題に対応できる 「頭のいい」 考え方に感動した人が多いようです。

フェルミ推定が単なる推理方法の一分野ではなく、人間の生き方を変える爆弾のような存在であることを教えてくれた本です。
すなわち、頭が良いとは何か、を因数分解し、その因数を明示することで、その因数を使えば頭を良くすることを可能にしてくれるのです。
出典:Amazon (強調は筆者)

周りの人で仕事ができている人は、この本に書かれていることがきちんとできている人が多いです。
他の人に共有するときに、この本を読んでおくことできちんと言語化出来たり、こういう本に書いてあるよ、と伝えやすいのはいいですね。
出典:Amazon (強調は筆者)

必読。ロジカルシンキング自体確からしい答えに素早くたどり着くツールに過ぎないが、そのツールを使いこなすことは社会で求められる力の一つ。
考え方の基礎になる一冊
出典:Amazon (強調は筆者)

一方で、やはり実践問題が掲載されてないことに不満を持っている人もいるようです。

フェルミ推定の勉強をしようと考え購入しましたが、期待外れでした。
この本ではフェルミ推定の例題は1つしかなく、多くの部分は思考力についての説明です。
出典:Amazon

フェルミ推定の概要はわかるが、それに蛇足や著者の主観でいろいろ文章膨らませて本一冊にしている印象。もっと実践的な算出実例を見たかった。
出典:Amazon

正直、数ヶ月後に面接があって、まだ問題を解いたことがないという方は、②の『フェルミ推定ノート』の方が断然おすすめです。

ただ問題を解く前にそもそもの地頭について知っておくことは、大いに意味がありますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください!

まとめ

価格 (税込) Amazon評価
(2020/10/15現在)
レベル コンテンツ
東大生が書いた
ケース問題ノート
1,650 4.4 out of 5 stars 4.2 初級
中級
ケース問題
[知識・実践]
東大生が書いた
フェルミ推定ノート
1,595 4.2 out of 5 stars 4.1 初級
中級
フェルミ推定
[知識・実践]
過去問で鍛える
地頭力
1,650 4 out of 5 stars 4.1 中級 ケース問題
フェルミ推定
[知識・実践]
戦略コンサルの
面接試験
2,200 4.2 out of 5 stars 4.4 上級 ケース問題
フェルミ推定
[知識・実践]
地頭力を鍛える
フェルミ推定
1,760 4.2 out of 5 stars 4.1 初級 フェルミ推定
[知識]

 

今回は、ケース問題・フェルミ推定の対策本5冊を紹介・解説・比較しました。
あなたに合った対策本が見つかれば、幸いです!

この記事では 「地頭」 というワードがよく出てきましたが、地頭は先天的な面だけでなく、後天的な面もあり、鍛えれば必ずよくなります
諦めずにコツコツやれば必ず結果はついてくるので、これから対策する方も既に対策をしている方もぜひ最後まで諦めずに頑張ってください!