【口コミ・要約】東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノートを徹底解説!【ケース・GD対策】

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『東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』は
コンサルのケース面接の入門書と言えば、これ
と言われるほど人気の対策本です。
シリーズ売上は28万部を突破していおり、その人気はSNSの口コミからもよく分かります。

その特長は、サブタイトルの
50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ『地図化
にもある通り、基礎となるフレームワーク (思考の手助けとなる枠組み)解き方のコツを、実際に問題を解きながら身につけていくところにあります。
解説もやさしいため、これからケース面接を対策する方には最適です。
ちなみに、「地図化」 とはいわゆる 「構造化」 のことで、問題を分解して簡単な図式にすることを意味します。

また自力で問題を解くことが、GD (グループディスカッション)インターンシップの対策にもなるため、コンサル志望の学生に限らず就活生全員に読んで欲しい本です。

今回は、このケース問題ノートを実際に愛用している私が、要約や口コミ (良悪問わず) を交えながら紹介していきます!

問題演習⇔解説で解き方を覚える!

本書のおおまかな構成は、以下のようになっています。

  1. 問題解決ケースには3ジャンルあり、5ステップで解くことを学ぶ
  2. パターンの異なる問題を9問解いて解説を読み、解く力を身につける
  3. さらに演習問題を9問解いて解説を読み、解く力をさらに伸ばす
  4. 厳選された50のフレームワークをインプット
  5. 210問の壁打ち問題 (解説はなし) で解く力を定着させる

インプットとアウトプットのバランスがよく、効率的に 「問題を解く力」 を身につけることができます。
ここからは①~⑤について、もう少し詳しく解説していきます。

① 3ジャンル・5ステップを学ぶ

本書の冒頭では、ケース問題を解く前に知っておくべきことが丁寧に説明されています。

書いてある内容をまとめると、ケース問題は [利益目的公益目的個人の効用] の3ジャンルに分かれていて、使うフレームワークや着眼点はそれぞれ異なるものの、実際に問題を解く上では [前提確認現状分析ボトルネック特定打ち手立案打ち手評価] の5ステップで解きます。

ちなみにGDでもまったく同じステップを踏むので、この流れは絶対に覚えておきましょう!

② 解説つきの練習問題を9問解く

①が読み終わったらいよいよ実践に入っていきます。
3ジャンル (利益目的・公益目的・個人の効用) の問題がそれぞれ3問ずつ用意されており、「1問解いて解説を読む」 というのを9回行います。

解説は、先程の5ステップ (前提確認→現状分析→ボトルネック特定→打ち手立案→打ち手評価) に沿っているので、めちゃくちゃ分かりやすいです。

また、解説の中にはケース問題の要となる 「地図」 がすべての問題で描かれています。
例えば、1問目 「マクドナルドの売上を上げるには?」 という問題では以下のように地図化されています。

「売上を上げる」 という漠然とした目標から入るとボトルネック (課題)打ち手はなかなか見えてきませんが、

  • 売上を3つの要素に分解して掛け算にする
  • 顧客層を時間帯曜日で分ける
  • 販売チャネルを分析する

といったことを行うことで、かなり考えやすくなると思います。

また、これはあくまでマクドナルドの例ですが、こういった解き方は、例えば 「渋谷のカフェの売上を上げるには?」 といった問題にも応用できそうです。
このように、解き方の手持ちを増やしておけば、似た問題に遭遇した際に、思考時間を大幅に短縮することもできます。

③ 解説つきの演習問題9問解く

②と同じように、3ジャンルの問題がそれぞれ3問ずつ用意されており、ここでも 「1問解いて解説を読む」 というのを9回行って、問題を解く力をさらに伸ばしていきます。

もちろん、地図丁寧な解説も分かりやすく掲載されています。

④ 厳選された50のフレームワークをインプット

巻末には、著者が厳選したフレームワーク一言解説つきで掲載されています。

例えば、「ヒト・モノ・カネ・情報」 というフレームワークは、「組織の内部資源として、大きく4つが挙げられます。ヒト・モノだけを使うこともあります」 と解説されています。

このような便利なフレームワークを覚えると、ケース問題を解くのがかなり楽になるので、できるだけ多くのフレームワークをインプットしておきましょう。

⑤ 210問の演習問題で壁打ち

そしてそのフレームワークを実際に使って定着させる場として、この210問の壁打ち問題が用意されています。
本書では 「素振り」 と表現されていて、日常的に問題を解いて演習を重ねることで、問題を解く力を定着させていきます。

問題の種類と数は以下の通りです。
結構細かく分かれているので、自分の志望企業に合ったジャンルの問題に取り組みやすくなっています。

  • 特定の1店舗を想定したミクロ系 (30問)
  • 主に市場規模の増加というマクロ系 (30問)
  • 都市問題・全国問題・国際問題から成る公共政策 (40問)
  • 様々なコミュニティの運営戦略 (20問)
  • 個人にまつわるOn/Off問題 (30+30問)
  • 肯定/否定に分かれ、意見や根拠を考える肯定否定型 (10問)
  • 独創的なアイデアとストーリーを考えるアイデア系 (10問)
  • 現実の現象の因果関係を類推する原因分析系 (5問)
  • 論理力<価値観が試される定義系価値系 (5問)

デメリット

ここまで、メリットばかりを紹介してきましたが、本書にも当然デメリットもあります。
それは 「ケース面接の入門書」 ということで、解説の質が物足りないと感じるかもしれないところです。

初心者向けかなと思います。
解説のレベルが低いと思います。
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正直優秀な人はこの本よりも適確な分析をしてケース問題を解くことができる人もいるなと感じました。
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確かに 「えっ、そんなんでいいの?」 って感じる解説もたまに出てきますが、

外資系コンサル受けるために、これ一冊でケース面接準備して2社、パスしました。
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戦略コンサルの入社試験のために購入。
無事に内定出ました。
ひと通りやっておくと良いと思います。
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この本一冊で、外資系戦略系のコンサルの内定を獲得した人もいますし、ほとんどの人は満足できる内容になっていると思います。
特にGD対策で取り組む方は、これで十分も十分です。

もし、よりレベルの高い対策本が欲しいという方は『過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題』の方を取り組んでみてください。

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この本では、実際に外資系戦略コンサルティングファームの面接試験で出題された問題が20問 (フェルミ推定系10問、ビジネスケース系10問) 収録されており、それに対する現役の戦略コンサルタントの模範解答が掲載されています。

フェルミ推定とは

フェルミ推定系の問題とは、外資系コンサルティングファームでよく出題される 「未知の数字を、論理と常識で推定する問題」 のことで、「日本の電柱の数は?」 というような問題が出題されます。
(ちなみに東大生シリーズでは、フェルミ推定の対策本である『フェルミ推定ノート』も取り扱っていますので、初学者の方はそちらがおすすめです)

本書は、東大生が書いた『ケース問題ノート』・『フェルミ推定ノート』よりも出題される問題の難易度が高く、解説も基礎的な要素は省かれています

フェルミ推定・ケース問題を過去問を通じて紹介する本です。
問題の後に、解説があり、思考法を学ぶ流れになっています。
まずはどんな問題があるのかを知りたい人には、最適だと思います。
ただ問題集のようになってしまっているので、考え方をまとめている章がありません。
その点では東大生ノートの方が初心者には最適かもしれません。
出典:Amazon (強調は筆者)

ケース問題に取り組みたいと思った方の90%の人は、まずは東大生の『ケース問題ノート』に取り組むのがベストだと思いますが、気になる方はぜひ調べてみて下さい。↓

まとめ

今回は『東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』を紹介しました。
コンサル志望の方だけでなく、就活生なら絶対に買って取り組むべき本なので、少しでも興味があるという方はぜひ購入してみてください!

取り組み終わる頃には、あなたの就活は劇的に変わっているはずです!

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