- 「就活」 っていつ始めるものなの?
- スケジュールはどうなっていて、どう対策すればいい?
- 新型コロナウイルスの影響で、23卒の就活はどうなるのか?
このように、就活に対して漠然と 「不安」 に思っている就活生は多いのではないでしょうか。
就活をこれから始める方も、すでに始めている方も、まずは就活全体の流れ (スケジュール) をあらかた把握し、内定獲得から逆算して 「いつ何をすればいいか」 を常に意識しながら就活を進めていかなければなりません。
また23卒 (2023年卒業) の就活生のみなさんは、この新型コロナウイルスの影響で就活がどう変化しているのか気になる方も多いと思います。
そこで今回は、22卒の就活生だった私がこれまで経験してきたことを盛り込みながら、23卒の就活は 「どうなっていくのか」、「どう進めていけばいいか」 を徹底的に解説していきます!
Contents
コロナの影響はそこまで深刻ではない!
全体の流れをお話する前に、まずは前提として 「23卒の就活はどう変化しているのか」 について解説していきます。
新型コロナウイルスは日常生活や日本経済に大きな打撃を与えました。
その影響は、私たちの就職活動にも変化をもたらしていますが、おそらく皆さんが思っているよりも、その変化は深刻ではありません!
ですので、いくつかの変化した点をしっかり理解して対策すれば、後は例年通りということです。
その変わった点というのは、主に以下の3つです。
- 選考のオンライン化
- 採用人数の縮小
- 就活の早期化
① 選考のオンライン化
これは容易に想像がつくと思いますが、23卒向けの選考やインターンシップ、企業説明会は、例年と比べて圧倒的に対面よりもオンラインが多いです。
企業側もクラスターなんて発生させたら業績に響いてしまうため、かなり慎重になっています。
オンラインになって、「コミュニケーションが難しくなった」 という声もありますが、私自身はそこまで抵抗を感じていません。
むしろ自宅でリラックスして選考を受けることができますし、移動の時間や費用もかからないので、むしろオンラインの方が好きです。
ただ、マイクやカメラ、有線のイヤホン、良好な通信環境など事前に用意しておく必要があるものもあるので、その点は注意が必要です。

② 採用人数の縮小
これも、「やはりか…」 という感想かと思いますが、こればかりはどうしようもないですね。
航空業界のJALやANA、観光・旅行業界のHISやUSJが新卒採用や選考の中止を発表し、それ以外の業界でも多くの企業が打撃を受けたことから、「就活氷河期」 なんて煽るネット記事なども散見されました。
ただ、下の採用人数の見込みのグラフをご覧ください。
なんと、どの規模・業界も約7割の企業は採用目標人数を 「コロナ前と同じ or 増える」 と回答しています。
このアンケートは、「22卒の採用人数見込み」 & 「調査は2020年10月実施」 ですが、2021~2022年の23卒の就活も同じような傾向になると思われるので、過剰に不安になる必要はまったくないでしょう。
③ 就活の早期化
そして最後は、「就活の早期化」 です。
近年は、ベンチャーや外資系企業だけでなく、日系や大手企業でも選考・内定の早期化が進んでおり、ほんの小数ですが早い人では夏・秋のインターンシップ後に内定をもらう人もいます。
そもそも1つ前の22卒の採用からインターンシップからの直接の採用が (正式に) 解禁されたというのも早期化の要因としてありますが、加えて今回の新型コロナウイルスの影響で、
就活生
早めに内定を獲得して就活を終わらせたい
早めに優秀な学生をとっておきたい
企業
という学生と企業の思いの一致がより一層強まり、その結果、過剰な 「就活の早期化」 が進んでいるようです。
なので、23卒の学生が就活を成功させるには、就活を 「早めに始めて、早めに終わらせる」 意識を持っておくことが何よりも重要です!
また早期に内定がひとつでも出れば、その後の就活が精神的に楽になり、よりノビノビと自分をアピールすることができるようになりますよ。
就活スケジュール
23卒の就活の変化が分かったところで、いよいよ就活の全体の流れについてお話いたします。
就活の全体スケジュールは、下図のようになっています。
経団連に加盟している企業は、上図の青色の吹き出しにあるルールを守る必要がありますが、ルールを破っても企業側への罰則はなく、そもそも経団連加盟企業数も減少傾向なので、必ずしもそのルールに従う企業ばかりではないということを必ず頭に入れておきましょう!
とにかくインターンを受けまくれ!
内定をもらうルートは企業によって異なりますが、「普通の選考ルート」 と 「インターンシップ選考ルート (外資系やベンチャーに多いが、近年は日系や大手企業でも増加の傾向)」 の主に2種類あります。
先程、就活の早期化と言いましたが、23卒はおそらくこのインターンシップ経由が増えるのではないかと予想しています。
さらにインターンシップというのは、内定獲得への切符だけでなく、仕事内容・社風・社員の人柄が自分とあっているかという 「業界・企業を知る」 目的や、ワークに打ち込み社員からフィードバックをもらうことで 「自身の成長・経験、自己分析」 を成すという目的もあります。
このようにインターンシップは就活における最高のイベントであり、就活を成功させるには 「インターンシップを受けまくる」 ことが大切です。
また人気のインターンシップでは、GD (グループディスカッション) や面接などの選考を設けており、その対策を行うことで、(内定の出る) 本選考の練習にもなります!
就活に一番重要なのは 「能力」 ではなく周りと比べた 「経験値」 であり、この経験値を稼げば、誰にでもチャンスがあります。
夏のインターンシップに行けなかった人も、秋・冬には多くの企業がインターンシップを実施するので、必ず参加しましょう!
とここで、
じゃあいったい何社くらい受ければいいの?
という疑問が生まれますが、以下のグラフの通り、就活生は 「平均」 で約4社参加しているようです。
出典;マイナビ
しかし、これは意識の低い就活生も含んだデータであり、納得のいく結果で就活を終えたい方は、最低でもこの倍は参加しましょう。
そしてエントリーしたインターンシップがすべて通るわけではないので、参加目標企業数の倍は申し込んでおく必要があります。
(もちろんエントリーするインターンの難易度にもよりますが、通過率は50%以下と思っておきましょう)
すなわち、10社のインターンシップに参加しようと思ったら、最低でも20社はエントリーする必要があるということです。
ちなみに私の夏のインターンシップ通過率は、ちょうど50%でした。
なおインターンシップは予定が合わなくなれば辞退ということもできるので、予定・日程などはあまり気にせずに、とにかく受けまくりましょう!
インターン参加までの流れ・選考の対策方法
では、そんな大事な大事なインターンに 「どうやって参加するのか?」、「どうすれば選考を突破することができるのか?」 といった点について、それぞれサクッと説明していきます。
インターン参加までの流れ
まずはインターン参加までの流れについて。
やり方や対策方法はこの後説明するので、まずはおおまかな流れを把握してください。
まずは、どの業界に興味があるかを調べ、その業界の企業について調べます。
「絶対この業界に行く!!」 と揺るがぬ志望業界が決まっている方は、その業界だけでもいいですが、そうでない方は先入観を持たず、できるだけ広く業界を見ましょう。
リクナビなどの就活支援サイトや企業のHPからプレエントリーを行うと、企業側は 「マイページ」 を発行します。
※マイページ:企業からの連絡や案内がくる、その人専用のWebページ。
この時点では、まだ正式なエントリーは完了していませんので、ご注意ください。
ちなみに近年はマイページの代わりに、LINEを使う企業も増えてきています。
エントリー〆切の時間に気をつけて、マイページからES (エントリーシート) を提出します。
主に、「学生時代に頑張ったこと (ガクチカ)」 や 「インターンシップの志望動機」 について聞かれることが多いです。
この選考に関しては完全に企業によってバラバラですが、だいたいの企業が
- Webテスト
- GD
- 面接
のいずれか、またはすべてを活用して選考を行います。
特に面接は、人気企業だと2回以上あるのが一般的です。
選考を突破したら、インターン参加決定です。
結果の連絡は、メールやマイページを通じて連絡があります。
選考の対策方法
それでは次に、「どうやったら選考を突破できるのか」 について、具体的な対策方法を明記しながら、説明していきます。
これから説明する対策は、最低でも2021年2月まで、つまり本選考の情報が解禁されるまでには必ず終えておきましょう!
【業界・企業研究】
「業界研究や企業研究をどうやればいいか分からない」 という方はたくさんいると思いますが、業界研究は 業界地図、企業研究は ワンキャリアの2つ (+各企業のホームページ) でOKです!
出典:Amazon
『業界地図』は、173もの業界における
- 業界の今後の成長率
- 業界における重要知識
- その業界で活躍する企業 (4,040社掲載)
- 近年の傾向 (コンサル業界はデジタル関連事業が増加している等)
といった重要な情報をオールカラーで分かりやすく掲載している、就活生の必須アイテムです。
出典:Amazon
視覚的にも見やすいですし、解説もとても分かりやすいので、業界について知るには最高の本だと思います。
2022年版は、新型コロナと絡めながら解説されているので、このコロナ時代においてより価値のある本になっています!
出典:ワンキャリア HP
ワンキャリアは、
- 企業掲載数No.1
日系や大手だけでなく、外資やベンチャーまで幅広く掲載。約45,000社。
マイナビ=約7,000社、リクナビ=約6,000社 - 学生の利用率No.1
- 学生が選ぶ使いやすさNo.1
- 企業選び・選考対策に役立つ口コミ掲載数 約30万件
の正真正銘No.1の就活支援サイト・スマホアプリです。
「企業の魅力」 ・ 「合格の秘訣」 といった項目に、その企業のHPやネットの情報をまとめて分かりやすく編集してあるので、かなり効率的に企業研究を行うことができます!
また、企業研究だけでなく、選考やインターンの口コミ・体験談も豊富に掲載されているので、ワンキャリアは就活が終わるまで間違いなく大活躍しますよ。
今なら無料登録で500円分のAmazonギフト券!!
【ES (エントリーシート)】
ESは、選考フローにおける最初の難関ポイントですが、書き方さえ分かれば、派手なエピソードがなくても高い確率で通過できます。
私は、以下の記事のようにESを制作したところ、18社中17社通過することができました。
「どうやって書けばいいのか分からない」、「フレームワークなんてあるの?」 と思われている方はぜひ参考にしてみてください。

また、先程紹介したワンキャリアでは、各企業のページに先輩のESも多数公開してあり、めちゃめちゃ役に立つので、そちらもぜひ参考にしてみてください!
【Webテスト】
そして、多くの企業がESの次に課してくるのが、Webテストです。
Webテストは、主に
- 自宅でパソコン受験
- 専用会場でパソコン受験
- 専用会場でペーパー受験
の3つの受験タイプが存在しますが、今年は新型コロナの影響で、どの企業も自宅受験型のWebテストを選択しています。
Webテストを通過できないと、面接などで自分の魅力を伝えることができないまま終わってしまうので、まだ始めてない方は早急に勉強を始めましょう!
対策用の問題集はたくさん発売されていますが、おすすめは『これが本当のWebテスト』シリーズです。
各Webテストに絞って問題を掲載・解説しているので、効率的に勉強を進めることができますし、問題の再現性が高いので繰り返し解いて解き方を身につければ、高い確率でWebテストを通過することができます。
どのWebテストを対策していいか分からないという方は、ワンキャリアでその企業が過去に利用したWebテストを調べるか、もしWebテストの案内がすでに来ている方は以下の見分け方を参考にしてみてください!

また、まだ受ける企業が決まっていないという方は、ほとんどの企業が、
- WEBテスティング (SPI3の自宅受験型)
- 玉手箱
- TG-WEB
のいずれかを利用しているので、この3つ (特にWEBテスティングと玉手箱) を対策しておきましょう!
\ WEBテスティング /
出典:Amazon
\ 玉手箱 /
出典:Amazon
\ TG-WEB /
出典:Amazon
【GD (グループディスカッション)】
GDは就活していく中で最低でも1社は課されるであろう対策必須の選考で、15~30分程度の制限時間で、お題に対するディスカッションを行います。
GDの一番最適な対策方法は、ケース問題を解くことです!
ケース問題とは 「渋谷のスタバの売上を2倍に上げるには?」 といった明確な答えのない問題のことで、主にビジネスの課題解決に関することが問われます。
ケース問題は、コンサルティングファームなどの面接で利用されますが、業界関係なく、どの企業のGDでもこういった問題を課してくるので、その効果は抜群です。
またここで身につけた知識はGDだけでなく、インターンシップやその後の社会人生活でも役に立つので、必ず身につけておきましょう!
地頭もよくなります!
おすすめのケース問題の参考書は、シリーズ28万部突破のベストセラー『東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』です。
【最も就職活動に役立った本】「東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート」という本をご存知ですか?この本のお陰でGDで落ちることがなくなりました。
⇒https://t.co/uBNM6pymps— 就活成功への道(2014年卒就活) (@job_search18) August 31, 2020
【GD対策】
コンサル志望じゃなくても、『東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』は読んでおきたい。
ケース面接だけじゃなく、”グループディスカッション”でも使われそうなお題をもとに問題解決のプロセスを学ぶことが出来る。 pic.twitter.com/lsCOxxeScJ
— 郡山隼人@就活サイトunistyle編集長 (@unistylehyt) June 22, 2020
他にも参考書はいくつかありますが、フレームワークや知識のインプットと、実際に問題を解くアウトプットのバランスがよく、解説も優しいので一番おすすめです。
この1冊をマスターすれば、間違いなく他の就活生と比べて大きな差を付けることができます!

出典:Amazon
- PART1
どんな問題もすらすら解ける! 問題解決ケースの3ジャンル・5ステップ - PART2
9パターンのコア問題で、問題を解く力を効率的に鍛える! - +9問でワンランク上の問題を解く力を身につける!
- 厳選フレームワーク50
- 問題解説ケース210選
\ GDが不安な方はこちらもおすすめ!! /
出典:Amazon
『東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート』は、GDの進め方・セオリー・注意点から、選考官が見ているポイントまで解説してくれます。
GDの経験がほとんどない方だけでなく、ある程度経験がある中級者にとっても一読の価値がありますよ!
- PART1 原則編 あらゆる集団的な知的生産の構造に迫る! 2ステージ、6ポジション
- Chapter 1 GDって、何だろう?
- Chapter 2 GDの考え方
- Chapter 3 GDの流れ
- Chapter 4 ポジショニング (ハード編)
- Chapter 5 ポジショニング (ソフト編)
- Chapter 6 集団的な知的生産のメカニズム
- Chapter 7 話し合いのパワーバランス
- PART2 実践編 ケーススタディで学ぶ! ディスカッションの考え方・進め方
- Chapter 8 実況! グループディスカッション
- Chapter 9 話し合いを破壊する「モンスター」とは
GD対策について詳しく知りたい方は、こちらをご参照ください。

【面接】
面接は、ESの深掘りと学生からの逆質問がメインで、時間は15~60分です。
ガクチカや志望動機に関する面接官からの質問に答え、最後に学生側から企業に質問するというのが、一般的な面接の流れです。
今年はオンライン面接がほとんどなので、例年と違ってマナー対策をする必要はありませんが、面接官から聞かれることなどは同じなので、受け答えの対策は例年と同じでOKです!
おすすめの対策本は『銀のアンカー』という就活漫画を書籍化した『無敵の面接』で、漫画に出てくる就活の大事な知識やノウハウが詰め込まれた1冊となっています。
出典:Amazon
「面接官が何を見ているのか」 というのが、現役の面接官や人事担当者への調査をもとに書かれていて、とても実践的な面接対策本となっています。
また、定番の質問やその質問を聞く意図、回答のポイントなども載っており、かなり使えます!
- 第1章 企業が面接で見ているポイントを教えよう!
- 第2章 面接官の本音を知り、内定を勝ち取れ!
- 第3章 面接を通過する人、落ちる人
- 第4章 突破できる!面接の極意
- 第5章 面接官が知りたい「質問の意図」を読み取れ!
まとめ
今回は、「今年の就活がどう変化するのか」 ・ 「スケジュールはどのようになっているのか」 や、就活において大事な 「インターン」 と 「対策方法」 について解説してきました。
就活は大変ですし、精神的に負荷がかかりますが、頑張ったら頑張った分だけ良い結果が出るのが就活なので、最後まで絶対に諦めずに、そして新型コロナなんかに負けずに、精一杯取り組んでください!